ある日の深夜。
リムジンが暗チハウスの前に停まった。
花束を抱えたプロシュートとプレゼントの箱を抱えたペッシが降りてくる。
プロ「ご苦労だったな。店の方は頼んだぞ」
運転手「かしこまりました。ごゆっくりお休みください、オーナー」
プロシュート、上機嫌でリビングへ入ってくる。
プロ「帰ったぞ、おい、家政婦。この花飾っとけ」
「はい、兄貴」
プロ（機嫌が良いのでスルー）
「今日はどうしたの？すごい飲んでるね」
ペシ「今日は、兄貴の店のアニバーサリーパーティだったんですよ」
「何それ！うらやま！」
「正装の兄貴もまた素敵」
プロ「ペッシ、飲みなおすぞ。記念品の中に酒があっただろ」
ペシ「はい、兄貴！」
「じゃあ、私、おつまみ作りますね！」
プロ「気が利くじゃないか、」（上機嫌）
「ありがとうございます、兄貴」
プロ「お前らも飲め」
プロシュート、上機嫌でとを呼び寄せる。

ワインのボトルが一本空いたころ。
プロ「お前が作ったレバーパテは、ワインに本当によく合うな」
「兄貴が褒めてくれるなんて、私、明日死ぬかも！」
プロ「今夜は特別な日だからな。お前たちの希望を叶えてやらんこともねぇ」
ペシ「兄貴、飲みすぎですよ、大丈夫ですか？」
プロ「たまにはこいつらも労ってやらねぇとな。それが悪いことか？ペッシ」
ペシ「そういうわけじゃ…」
「じゃ、じゃあ一つだけ、お願いがあるんですけども」
プロ「なんだ、なんでも言ってみろ」
ペシ（ああ、もう駄目だ、まただ）
ペッシの頭の中に高価な宝石やブランドもののバッグを大量にプロシュートが買わされたあの夜がよみがえった。
「アレ！！アレ行くの？！」
「兄貴の爪にマニキュアを塗らせてくださいっ！！」
プロ「なんだ、そんなことか」
ペッシ（え…？マニキュア？）
プロ「早く、持ってこい」
「いいんですか？」
プロ「何でも良いって言っただろう」
、いそいそとネイル用品を取りに行く。
「兄貴には何色が良いかなあ」
プロ「ほら、早くしろ」
ソファにふんぞり返って、手を差し出す。
「兄貴の御手が…！！どうぞ、このクッションの上にお乗せください」
、プロシュートの髪と同じ、ミントグリーンを選ぶ。
「では、失礼して(*ﾟ∀ﾟ)=3」
ペシ「兄貴、本当にいいんですか？」
プロ「ギャングに二言はねぇ」
「ちょ、メローネ！メローネ早く来て！起きてるでしょ？」（扉ドンドン）
メロ「なにー、もー。今、突然円安になって、買い時なのに！」
「それどこじゃないよ！もっと良いネタだよ！カメラ持ってきて！」
メロ「もーなんだよー」
に腕を引っ張られてメローネが階段を下りてくる。
リビングに広がる、ソファにふんぞり返って、手を差し出し、ドヤ顔のプロシュートと、跪いてマニキュアを塗るの光景。
メロ「(　　ﾟ　　ω　　ﾟ　　) ! !」
「早く！早くカメラの準備して」
メロ「もうマニュアル設定完了だよ！」
メローネの眼レフが火を噴いた。

翌朝。
プロシュート、自室で目を覚ます。
プロ（昨日は大分飲んだな。ベットに入った記憶がねぇ）
おもむろに手を見て。
プロ「(ﾟдﾟ)?」
爪がミントグリーン。
プロ「うわあああああああああああ！！」
プロシュートの雄叫びに、朝食に集まっていたメンバーがリビングからやってくる。
リゾ「どうした、プロシュート！」（扉をあける）
ホル「大丈夫かよ！」
ギア「どっから攻撃された！」
ペシ「兄貴…もしや（記憶が）」
ジェラ「え、その爪、プロシュート？」
全員の視線がプロシュートの黄緑色の爪に集中する。
プロ「見るんじゃねえ（だんだん記憶が蘇ってくる）ちょっと呼んで来い、ペッシ」
ペシ「はい、兄貴…」



メロ「ちゃんね、お鍋の火加減があるから、今、リビングじゃないとできないって。出てこられる？（wktk）」
プロ「ああ、今行く」
プロシュートふらついた足取りでリビングへ。
そして、用意されていた昨晩と同じ一人掛けソファに腰を下ろす。
「兄貴、おはようございます。じゃあ、今日も失礼して(*ﾟ∀ﾟ)=3」
、除光液を持って跪く。

念入りにプロシュートのネイルを落としているの代わりに出来上がった料理をが盛り付けることになった。
ギア「なんだよ、このぐちゃぐちゃの卵！まずそうだろ！なめてんのか！」
「なめてません！精一杯やった結果です」
ギア「こんな生ごみみたいなの食えるかよ！」
ホル「でも作ったのは、だから味はいつも通り（ムシャムシャ）」
イル「盛り付けでこんなに変わるんだ…ひどい（ぼそり）」
「いいよ、ギアッチョのスクランブルエッグにはケチャップでハート描いてあげるから」
ギア「や　め　ろ！！」（ケチャップを引っ張り合う）
リゾ（微笑ましいな）
リゾ「このケチャップで書いてあるエキゾチックな文字はなんだ？」
メロ「あー。日本の漢字で『脚』って意味だね」
リゾ「脚？」
ホル「スクランブルエッグは盛り付けられないのに、こんな細かいのは書けるわけ？」
「できたー！ギアッチョにハートー！」
ホル「きたなっ！！なんでハートは汚いんだよ！」
ペシ「あ！コーヒー噴いてますよ！」
ジェラ「ほらぁ、ギアッチョなんか構ってないで、早くやっちゃいなさい」
ソル「コーヒーお代わりくれ」


意気消沈で項垂れてマニキュアを落とされるプロシュートのもとへ、一枚の写真を手にメローネがやってきた。
メロ「でね、プロシュートこの写真。その手の雑誌に投稿したら、高額で売れると思うんだけど」
プロ「グレイトフル・デッド…（つぶやき）」
メロ「ぎゃああああああ！！直は素早いんだぜぇ！」
この写真は門外不出になったものの、暗チ内ではしばらくネタにされた。

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