ある日、全員が偶然揃ったお休みの日。昼食中。
「あのさー、ずっと思ってたんだけど、ホルマジオの口から歯石の臭いがするんだよねー」
ホル「え…！」
「さすが歯科助手」
ホル「ヤバいのか、俺？歯医者行った方がいいのか？」
ソル「とりあえずに見てもらったらどうだ？歯医者で働いていたんだろ」
ジェラ「ついでに全員チェックしてもらったら？なかなかギャングは歯医者なんて行けないし」
「でも、私、ただの助手だから、ちゃんとした診断とかわかんないよ？」
メロ「まあ、完全にはわかんなくても、ヤバいか、ヤバくないかだけでも、わかれば、なんか良いからさ」
リゾ「じゃあ、昼食が終わったら、歯磨きをして、全員リビングに集合だ」


　数十分後、リビング。
メロ「えー、じゃあ誰から行く？リーダー？リーダー行く？」
リゾ「そうだな」
ソファに横になるリゾット。ペッシが隣でスタンドライトを構える。
「はい、じゃあお口を開けてください」
ホル「何、その手袋とマスク！完全歯医者さん！！」
「（スルー）」
ギア「どうだ？（そわそわ）」
「リゾットさ、朝起きると、奥歯痛かったり、冷たいものが沁みるときとかない？」
リゾ「…あぅ」
「なんか、奥歯がすり減ってる感じするから、寝てる間に歯ぎしりとか食いしばりしてるんじゃないかなーと思って、それで表面がすり減って、知覚過敏、みたいな」
ソル「おおー」
ジェラ「原因は何なの？」
「ストレス」
メロ「ブハッ！」
「初期虫歯は私はわかんないけど、おおむね酷い虫歯はなさそうだし、歯磨きもできてるね。はい、リゾット終わりー」
リゾ「ありがとう」
「メローネ、どうしよう、リゾットの口の中とかドキドキしちゃったよね」
メロ「うわぁ、刺激的！」
「リーダー、あんまり根詰めすぎないでね」
リゾ「そうだな」
「はい、プロシュートさんお待たせしましたどうぞー」
ホル「歯医者モードだ！」
プロシュート無言でソファに寝転がる。
「兄貴がこんな無防備な姿を！メローネ早く写真撮って！」
メロ「オッケー！じゃあ、今夜は俺が好きな揚げだし豆腐にしてね！」
プロ「早くやれ、歯科助手（スルー）」
「はいはい。あ…」
暗チ「え？」
「兄貴、残念なことに」
プロ「なんだ（焦）」
「着色がひどいです」
暗チ「ああ〜」
ペシ「赤ワイン・コーヒー・タバコ。兄貴の大好物ですもんね」
「プロシュートさんには後日オーロ2を進呈します。とりあえず、一度歯医者さんで落としてもらって、それからはオーロ2で磨きましょう」
プロ「わかった（少し安心）」
メロ「オーロ2って日本の歯磨き粉？どこで売ってんの？」
「ほら、アラキ荘っていうさ、ボロいアパートのところを右に曲がった先にある薬局だとあるんだよ」
ホル「へぇー」
「はい、ソルベさんどうぞー」
ジェラ「ソルベ頑張って！アタシが付いてるから」
「えーっと、ソルベは歯磨きもできてるしー、歯並びもきれいだしー、強いて言うなら、親不知が曲がって生えてきてるから、歯磨きしにくくて、痛くなる時があるかもね、意識して磨くと良いと思うよ」
ソル「よっしゃ！勝った」
「はい、次ジェラートさんねー寝っ転がってくださいー。えーっとジェラートは、あれ？もう少し、口開く？」
ジェラ「ちょっと痛いわねー」
「閉じてみて、もっかい開けてー。あーパキパキ音するね。顎関節症」
ソル「大丈夫か、ジェラート！」
「よくある症状だから、仕方ないよー。顎が開かなくなっちゃうと困るから、今度、緩和するエクササイズ教えるねー」
ジェラ「よかった、ソルベ！」
ソル「ジェラート…！」（ひし！）
プロ「ホモはよそでやれ」
「はい、ギアッチョくん、どうぞー怖くないよー」
ギア「怖くねぇよ！」
「かーわーいーいー。ギアッチョ、手握っててあげよっか」
ギア「いらねぇよ！」
「はい、口開けてねー。あー、やっぱりー」
ギア「ぁんらよ（怯）」
「虫歯です！黒くわかるくらいだから、早く行かないとだめかもよ。結構数もあるしーあー、歯の隙間がー…。ギアッチョはさ、超、歯磨き雑でしょ。あんな広範囲に歯ブラシ動かしてたら、隙間なんて磨けてないよ？」
ギア「ふるっせー」
「はい、歯医者さん行ってくださーい。はい、イルーゾォさんー」
イル（やだなぁ）
「はーい、イルーゾォは。おお…」
暗チ「え？」
「見てーすごい歯並び」
ジェラ「あ、奥歯が一本列から飛び出してる…」
ソル「ほんとだ、外に向かって生えてるな」
「噛みにくくない？歯ブラシもしにくくて、大変だよね」
イル「噛むのは平気…歯ブラシは、まあしにくい」
「でも、ちゃんと歯磨きもできてるから、大丈夫だよ。よかったね」
「かわいそう…」
イル「別に不便してないから」
「はい、お次はペッシくんですねー」
「照明変わるねー」
ペシ「お願いします！」
「ペッシはねー、あれ？ペッシ、ここの歯抜け替わった？」
ペシ「わかんないっすね、そういえば、抜けてないかも？」
「たぶん、生まれつき、永久歯の数が足りないんだと思う。乳歯の方が永久歯より弱いから、大切に磨いた方がいいよー」
ペシ「そうなんすね」
「にちゃんと磨き方教わった方が良いよ」
ペシ「そうっすね」
「はい、ホルマジオさん、次ですよーｗｗｗｗｗｗ」
メロ「クライマックスキターｗｗｗｗｗｗ」
「歯周病ワロスｗｗｗｗｗｗｗ」
ホル「決定かよ！」
「はい、お口開けてくださいねーウワー」
リゾ「どうだ？」
「プラークでべっとべとだし、前歯の裏の歯石ヤバ！歯磨き、さっき見張ってましたけど、歯磨き粉のばしてるだけだよね？」
ホル「え？あれって殺菌作用とかあるんじゃないの？」
「殺菌してもプラーク取れません！プラークの中に一杯悪い菌が住んでます！」
ホル「マジか！」
「これはねー歯医者さんに一度行ってー、クリーニングで血みどろの刑だねー」
ホル「マジか！マジかぁあああああ！！」
「頑張りましょう」
「ご愁傷さまでした」
「はい、終わりねー。うわー手袋取り替えてるのに気持ち悪いわー」
メロ「最後は俺だよ！わードキドキしちゃうなー俺はどんな病気かなー！」
「病気期待してるの？はい、お口開けてください」
メロ「うわー女の子の指が口の中に入るなんて、なんだか興奮してきちゃうね」
「(￣ー￣；」
「え、キモイ」
プロ「（メローネの腕を強く握って）おい、この変態野郎。このままグレイトフル・デッドを発動しても良いのか？」
メロ「やめて！黙るから、やめて！」
「はい、見ますよー。なんで？」
暗チ「何が？」
「歯並びはめっちゃきれいだし、虫歯になった形跡も一個もないし、歯がピッカピッカなんだけど！」
ギア「なんでだよ！お前だけ！！」
ホル「おかしいだろ！こいつ、超不摂生な生活してんのに」
「もしかして、虫歯菌持ってない人じゃない？メローネうらやま！！」
メロ「日頃の行いがイイから？」
プロ「死ね」
こうして、第一回暗チデンタルチェック大会が終わった。その後、暗チ内では、キシリトール100％ガムが普及し、一か月に一度、「歯に良い食事の日」と称したよく噛まないと食べられないものばかりの食事の日ができた。






ブチャ「アバッキオ、最近、口を開くとパキッて音がするんだが、これは病気だろうか、顎の付け根が痛い時もあって」
アバ「病院に行った方がいいんじゃないのか？」

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