３日目、一行はペッシが行きたかった江の島水族館を見学し、その後鎌倉を観光した。お土産にはハトサブレを選び、その晩はディズニーホテルに宿泊したのだった。
そして、いよいよ、４日目はディズニーランド観光である。
　一行はホテルの宿泊特典の１５分前入場の列に並ぶ。
ホル「ミッキーいるぞ、ミッキー！！」
メロ「わあ、本当に来ちゃったんだね！」
ギア（ミニーちゃんがいる…！）
「では、ギアッチョには今日はこれを付けてもらいまーす！」
、「ギアッチョくん」と書かれたお誕生日ステッカーを出す。
ギア「いらねえよ！　そんなもん恥ずかしくて付けられるか！」
メロ「そ、それは！　キャストさん全員に『お誕生日おめでとう』と言ってもらえる魔法のシールでは…！？」
「はい、じゃあ右胸に貼ろうね」
そうこうしているうちにいよいよゲートが開いた。
リゾ「一同、走るんじゃないぞ」
「開園ダッシュ、ダメ絶対」
ホル「えー！」
リゾ「子供やベビーカーを押したマンマもいるんだから、気を付けないと」
メロ「えー！　早くスペースマウンテンのファストパス取りたいのに〜」
リゾ「まずは、あそこのミニーちゃんと全員で写真を撮る」（固い決意）
ギアッチョ密かに喜び、顔がにやける。
ジェラ「じゃあ、早くミニーちゃんとのグリーティングに行きましょ」
イタリア男が９人いるという異常な集団だったため、ミニーちゃんはすぐに写真を撮ってくれることになった。
「ミニーちゃん！」
ホル「カワイイ！」
全員に手を振ったり、抱き締めたりしてくれる。
後ろの方にいたギアッチョのお誕生日シールを見つけたミニーちゃんがギアッチョを手招きする。
ギアッチョ、もじもじしながらミニーちゃんに近づく。
ミニーちゃんがお誕生日シールを指差して、拍手をしたあと、ギアッチョのほっぺにチューをしてくれた。
ギアッチョ喜びで硬直。
「今の撮った！？」
メロ「当たり前でしょ！」
こうしてミニーちゃんと触れ合った一行は、ミニーちゃんと無事写真を撮ってもらい、幸先のいいスタートを切った。
ペシ「ミニーちゃん可愛かったですね」
プロ「着ぐるみとのハグなんてどうでもいいと思ってたが、案外感慨深かったな」

一行はスペースマウンテンに移動した。
ジェラ「私たち、ここから別行動でもいいかしら？」
リゾ「許可する」
イル（なんかパクられた気がするなあ…）
ソル「夜にまたホテルで集合でいいよな」
「なんかあったら、電話してね」
ソルべとジェラートは、二人でディズニーデートを楽しむことになった。
メロ「じゃあ、俺たちはスペースマウンテンに乗ろう！」（ウキウキ）
一行はスペースマウンテンの列にならんだ。
「イルーゾォは絶叫系とか平気なの？」
イル「…特に苦手と思ったことはないけど（ギアッチョは怖がりだけど大丈夫なのかなあ）」
「意外！」
ホル「これ乗ったらさー、スプラッシュマウンテンのファストパス取ろうぜ！」
メロ「ハロウィンのパレードは欠かせないでしょ！」
プロ「そろそろ腹も減ったな」
リゾット、プランニングで頭がぐちゃぐちゃ。
「じゃあ、ハロウィンのパレード待ちの班とファストパス取る班に分かれて、ファストパスの人たちがお昼ご飯買ってくる？」
そんなことを話しているうちに乗り場が近づく。
待機列の途中に途中退場口が所々にあることに気づいたギアッチョは、段々怖くなり、青ざめていた。
イル「ギアッチョ、大丈夫…？」
重要なことを周りには言わないが、気遣いはするイルーゾォ。
プロ「なんだ、こんなんでビビってんのか？」
ギア「そんなわけねえだろ！」
イル（顔面蒼白だけど…）
そしていよいよ、暗チご一行の搭乗となった。
以下のような席順で座った。
リゾ　空席
ペシ　プロ
イル　
　ギア
メロ　ホル

あとで聞いたところによると、メローネは盗撮するために一番後ろの席にしたらしい。
宇宙飛行用ロケット発射。
コースターは、ものすごいスピードで暗闇の中で急旋回を繰り返す。
メロ「いえーい！！」
「待って！　ギアッチョが息してない！！」
ホル「ちょ！　なんか寒いんだけど！！」
イル「ギアッチョ、スタンド発動してない…？」
プロ「はっはっはっはっはっは（高笑い）」
ペシ「楽しいですね！　兄貴！」
「高笑いしてんじゃねえぞ、このイケメン野郎！」
リゾ（楽しい…(о´∀`о)）
コースターは最高速度になり、メンバーのテンションも最高潮になったところで、コースターは戻ってきた。
キャストのお姉さん「おかえりなさーい」
プロ「あーめっちゃおもしろかった」
リゾ「楽しかったな」
「ギアッチョ！　起きて…！」
ホルマジオ、霜だらけになって白くなっている。
メロ「いや〜いっぱいいい写真とれたな〜。良い子は真似しちゃダメだよ〜」
ギアッチョは、メローネとホルマジオに抱えられて、なんとか退出した。

スペースマウンテンを出た一行は、パレードをいい場所で見るべく、場所取りに向かった。
「ここで場所取りしよー」
ホル「なあ、俺は別のアトラクション乗ってきていいか？」
メロ「俺も行くー！　グッズも買ってきたいし」
広げたレジャーシートの上に、ギアッチョを転がし、ホルマジオとメローネが言った。
「どうする？　二手にわかれる？」
リゾ「ギアッチョは俺が見ているから、お前たち行ってきていいぞ」
メロ「わーい」
イル「俺はちょっと疲れたから、リーダーと一緒に待ってるよ」
プロ「、お前、ちょっと食いもん買ってこい」（札を出す）
「はい、兄貴」
「まとまる気がない！」
リゾ「、悪いが、メローネとホルマジオに付いていってくれるか？　ペッシはどうする？」
ペシ「俺もアトラクションに乗りたいです」
「的確にまとめてくれるなんて、さすが私の脚！」
ホル「じゃあ、イルーゾォ、待ってる間に、スプラッシュマウンテンのファストパス取ってきてくれよ。鏡の中からなら早いだろ」
イル「…いいよ（嫌だけど）」
こうして、メローネ、ホルマジオ、ペッシ、がビッグサンダーマウンテンへ向かい、リゾット、プロシュート、ギアッチョ、イルーゾォ、がパレードの場所取りをすることになった。
イル「じゃあ、俺、ちょっといってくるから、鏡は裏返して置いておいてくれる？　パレードの時間になったらひっくり返してくれれば、出てくるから」
「うん、わかったw」

40分後。
プロシュート、が買ってきたサンドウィッチを食べている。
ギアッチョはまだ横になったまま動かない。
リゾットは、が興奮して以前パークで経験したことなどを話しているのに、熱心に耳を傾けていた。
その隣には、手鏡が伏せてある。
メロ「ただいま〜！」
「おかえり〜って何その荷物！」
メロ「だって、みんな欲しくなっちゃって」
メローネ、ハロウィングッズ完全装備で帰ってくる。
例：ハロウィンの大きくて派手な帽子など。
ホル「だってが『いいじゃん、買いなよ』ってすぐ言うから」
「メローネの金だからね！」
はアラジンの総柄Tシャツに、ホルマジオもデイジーちゃんの顔が大きくプリントされたTシャツに着替えている。
「デイジーちゃん、ずるい！」
メロ「そう言うと思って、ちゃんの分だよ〜」
メローネは袋の中から、ホルマジオのものとは違うデザインのデイジーちゃんのTシャツを取り出す。
「メローネ、お前いいやつだなあ！」
メロ「リーダーにはこれね」
メローネは座っているリゾットの頭にミニーちゃんの耳カチューシャを着けた。
・「か、カワイイ」
メロ「ギアッチョはこれね〜」
メローネは寝ているギアッチョにマリーちゃんの耳を装着した。
ペシ「俺も買ってもらっちゃってすみません」
ペッシはチップとデールのTシャツを着ている。
プロ「ペッシ、ペッシ、ペッシよー。似合うじゃねえか」
メロ「プロシュートの分もあるよー。はい」
メローネ、ミッキーシェイプサングラスをプロシュートに渡す。
プロシュート、嫌々サングラスをかける。
「どんなサングラスもスタイリッシュにかけちゃう兄貴も素敵！」
メローネ、鏡をひっくり返して、イルーゾォを呼び出す。
イル「…なに？　もう始まる？」
メロ「はい、イルーゾォの分」
メローネ、お化けミッキーのフードつきタオルを手渡す。
イル「なにこれ」
メロ「それで鏡から出てきたら、最高じゃない！？」
イルーゾォ、回りを見渡し、察する。
そして、これが一番マシだと思い、タオルを羽織った。
ホル「パレード楽しみだな！」
イル「それで、なんではアラジンなわけ？　好きなイメージじゃないけど」
「だって、ほら！　イアーゴがいっぱい！」
イル「ふーん」
「リゾット、一緒に自撮りしよー！」
リゾ「ああ」

そうこうしているうちにパレードが始まる時間が近づき、ダンスのレクチャーが始まった。
ホル「これ、けっこう難しいな。な、リーダー！」
リゾット、無表情で完コピしている。
「こわ！　こんな怖いディズニーのダンス見たことない！」
その横で、プロシュートはわけがわからないといった表情で両手を上げたままフリーズしていた。
「兄貴、大丈夫ですよ！　ダンスできなくてもパレードは楽しめますから！」
そして、パレードが始まると、ただでさえ悪目立ちしていた集団は、ディズニーグッズでさらに注目を集め、ダンサーさんやキャラクターたちに、必要以上に構ってもらえた。誕生日シールのギアッチョは多くの祝福を受けた。

パレードが終わり、一行はスプラッシュマウンテンへ移動を始めた。
シンデレラ城の麓を通りかかった時…。
ホル「白雪姫の歌ってる声が聞こえる！」
メロ「ほ〜んとだー！」
ホル「I'm wishing〜♪」
メロ「I'm wishing 〜♪」
メロホル「for the one I love〜♪」
プロ「キモいことやってんじゃねえぞ」（イラッ）
メロ「まあ、プロシュート王子?　そのサングラスとってもお似合い！」
プロシュートはメローネにグーパンした。
メロ「良好ですか！？」

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